「読書会」を前に
今夜もこれから『U理論』をテキストにした「読書会」(という名の国語サロン)を開催する。参加者は50代の男性2名(かつての教え子)。こっちもよく分かってない「U理論」の解説なんてできたものではないが、杉田玄白らの「蘭学事始め」よろしく、3人でああでもない、こうでもないと読み進んでいけば、少しは見えてくるものもあるのではないか。そして、テキストが何であれ、仕事や日常の些事から離れて、文章を巡り、言葉を巡り、話し合っていく時間というものは、アーレントの言う「活動」に近いものだと思って。幸い何とか月一回ながら続けることが出来て、今夜は、第10章「感じ取る」に差し掛かる。ここの「意識の視座を転換する」というところが難しいが、さいわいわたしは「エンカウンター・グループ」を体験しているので、「いま・ここ」での存在丸ごとから発話していくことの意義をわきまえている。「いま」から出た言葉を紡ぎたいと思っている。