「真の力」
「閉ざされた世界から生まれる光」。高麗さんのこの御言葉から始まった三鷹・高句麗伝説。いだきしん先生がずっと開いてくださってきた世界の空間。闇を祓い続ける先生の御働きを、始まりからこれほど実感し続けたのは初めてと見紛う経験でした。胸の内に在る鼓動と先生の音、高麗さんの詩「宇宙の波の音…」が一つになり身体は揺れていきます。古代より繋がる琴の音色に 身体のみならず魂打ち震え「真のように振る舞ってきた作り物」が浮き上がり 覆う大地から剥がれ、真の真が顕れる様を高麗さんが「あらわる真の力」と。一転して三連の音に空間を劈く先生の太鼓と共に東明王様が現れます。先生は砦を創るエネルギーを 物凄くゴージャスなトラックで御伝えくださり、石垣を次々積み上げていくような音に 賑やかに集る高句麗魂を感じ 一気に高揚しました。先生の太鼓と音、高麗さんの御声とタイミングがぴたりと合い続ける場。清少納言が ’ 嫌な音 ‘ と記した楽器を先生が吹かれるのを心待ちにしていました。リードを緑茶に浸して鞣す御話を 先生からパリのビストロで伺った時の楽しさが蘇り、美しいトラックと真っ直ぐ伸びる不思議な音色、高麗さんの御言葉に 飛翔する「母の魂」を感じ涙潤みます。そして高麗様の御父様のテーマが会場中に広がる時、ここは高麗様の生きた三鷹の地であることに改めて気付き感涙しました。膨らむ電子音から現れるとても大きな存在が躍動するリズムと交わり、高麗さんが「一気に動く時、宇宙の彼方とひとつ」と。高麗笛の音から笙の音、また高麗笛へ。そしてsaxの大らかな響きから顕る好太王様…。いだきしん先生の御身体を通した管楽器の美しい音に 全身洗われていきます。アコースティックギターから高麗さんはティールで御父様の魂に出会われたこと、ハダールでの人類の源の出会いを語られ、自分は真のやさしい音色を奏でる先生の 光る指先を見入っていました。ラストのHOMAさながらの大鳥舞う羽の音、今も身の内を翔ています。
初めて参加した若い女性は「脱け殻のようになって全身脱力、身体の中で高麗さんの声がまだ響いています」と話し、15日の 先生の渋谷コンサートチケットを買われていきました。奇跡の連続を顕された 高句麗伝説。真にありがとうございます。
岩村ゆかり