KEIKO KOMA Webサロン

「理解の壁」が高い!


なんとか助成金を得たいと思って、ある人(教え子で商工会議所の貸付担当者)に相談に乗ってもらった。いまは一人一人がちゃんと自分を語り、書いて表現し、対話の機会を増やすことが重要だと思っているので、国語教育の見直しと、言葉に対する新鮮な思いを共有する機会を増やしたい、そのための「おとなの国語塾」を事業として展開したい、と話したのだが、あまり伝わらなかったようだ。かれは学生時代からオーケストラに関心があり、音楽が好きなようだ。だから、あまり「言葉の力」には必要性は感じないのか……。しかし、一渡りは丁寧に聞いてくれた。「伺って思いますのは、一体だれに向けて講義したいのか、対象がぼけているし、その授業を受けたら、どういう利点があるのか、具体的に示されてないのが気になりますね。」と意見を示された。「いや、だれでもいいんだ。主婦も会社員も、もう一度自分の言葉について考える必要があると思っているし、すぐに結果が分かるような、損得勘定が可能なようなことはやりたくないのであって、目に見えないものを理解するような気付きや知恵を創出していきたいのだ。」と答えつつ、わざわざ休日に資料を持ってきてくれる親切なかれには通じないだろうなあ、と思ってしまう。明日は、資料をちゃんと読み、申請書の作成にかかりたいとは思うが、役所の書類は、夢を語らせて、夢ではダメで、具体的な数値と成果を語らねばならないのが厄介だ。そんなに計画通りにいくなら、なにも苦労しないよと言いたくなる。それにこの制度はある程度の自己資金がないと話にならないのだ。それがないから困っているのに。この矛盾や「理解の壁」をどう乗り越えるかが、今のわたしの課題だと思った。

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