「現在どの程度幸せですか」

市の高齢介護課から「介護予防・日常生活圏域ニーズ調査」というアンケートが來。その中の「７健康について」の2項目がこの質問。「とても不幸」が0点で、「とても幸せ」が10点。1項目の「健康状態」では、「まあよい」と答え、ここでは「9点」に〇をした。

ちょうど山歩きの後で、ご機嫌だったのもあるが、さて何を根拠に「９」にしたのか、今も考えている。なぜ「１０」にしなかったのか。“金欠病”を抱えていて、あるいは、“天涯孤独”なのに、格好つけてるんじゃないよ、とささやく自分もいるが、まずは元気に生きていること、夕食を食べたこと。今度の休みにはまた山歩きしようと思っていること、外は吹雪なのに、温かく明るい部屋で机に向かって文書を綴っていること、読みたい本が一杯あり、学びたいことも多く抱えていること、国語教育という仕事をやめていないこと、共感と友情の人間関係を構築する夢を捨てていないこと、明日もやることがあること等々、「幸せ」が一杯あるから、その気持ちに嘘は付けなかった。そして、環境破壊や疎外社会のことを思い、戦争や病気が今もあることを考えれば、どうしても「１０」にはできなかった。――こう気持ちを書き出してみて、また「幸せ」になった。

（1.24.）