「歪み」を抜け大宇宙へ

身体の歪み、心の歪み、、昨夜の第一部のアナウンスは、正に私のことと感じられ、歪み捻れた身体は長年の苦痛でもあり、また捻くれる疎外の心は悲しみでもありました。そして社会が歪んでいることを改めて理解し、そこに生きる身体が歪んでいくことは致し方ないと感じられ、また腑に落ちます。故にこの歪みの状態を糺したいと、一心に傾聴しました。そして第二部での演奏は、とてつもないエネルギーの壮大な渦潮に身を任せ、そして未来へ向かう大河にドンドン流されているようで、終わった後の拍手にはほぼ余力のない自分でありました。素晴らしいコンサートをありがとうございました。一夜明け、早朝に京都に帰り着き、そのまま身支度をして出かけましたが、立春を控えて寒さも極みのように冷たい一日となりました。既に次のコンサートへ向かっているようにも感じられます。また「流れ」を留める「歪み」がただされた身体は、今は何か偏った性別での「らしく」の抜けた中性的な感があります。
ありがとうございます。

田嶋利江子