「本音」セッション
昨日は仕事がうまく展開せず、夜も授業プランを立てていて、どうにもうまきいかず、もう寝てしまおうと床に就いた、その時、書架の一冊の本に目が留まった。それが先生の『愛 ピアノフィーリング』だった。その何気に開いた「付き合いを、もっと深める〈本音〉」のページに、「そうだ、わたしの狙いはここにあった!」と得心したのだった。毎回毎回、授業や講座で“「本音セッション」”が出来ればいいのだと。「〈本音〉で生きれば、それこそ〈感受性〉が高まって〈運〉が豊かになり、優れた人との出会いによって得るものが多くなり、〈創造性〉豊かな人生の道を拓いていくことが出来るようになる。」(98p)――このことの実践に人生をかけたい。先生ありがとうございます。(もう22年前に熟読したはずなのに……。)以下のような解説文を書いて、早速授業を進めようと思う。
それは心から人と接し、素直にその本心を伝え、他者と分かち合っていくことの実践で見えてくるものです。わたしは、それこそ「高められた話し言葉」と呼んでいます。「告白」や「カミング・アウト」、あるいは、欲望や怨念の発散ではもちろんありませんし、絶叫や過激反応でもありません。また、美辞麗句や倫理的命題でもありません。更に、そのフォーマルな語群がどこかに存在しているものでもありません。日常の短い会話の中にも、友人との気軽なおしゃべりの中にも、さらには読書中の心の中にも、美しい輝きとしなやかな力を伴って現れるものなのです。さあ、これから「本音」で話し合ってみましょう。