「時間」とは存在しない?!
帰りの車内で、その小説(平野啓一郎『ある男』)を読んでしまって、その主題が「愛に過去は必要なのだろうか」だったので、驚いた。今日の存在論のテーマ「時間」に通じるものだったから。でも、考えれば考えるほど、「時間」とはなにか、分からなかった。わからないままに「いま・ここで」が重要であり、「瞬間」の「覚悟」こそがこれからの生き方なのだと理解でき、体がすっきりし、頭が戸惑ってしまった。「難しいですね。」と隣りの若い人に話しかけると、「先生と同い年なんでしょう。」と言われ、またショック。結局は、「頭がいい」とか「悪い」とかも、過去の時間に縛られているだけだと分かるのだが……。「世の為人の為」という発想自体虚偽に過ぎないと言われると、変な意識なんて邪魔でしかないと思えてくる。後の高麗先生の講演会で、この三日間の「成果」を説明してもらえ、新年の良いスタートが切れたこと、個人の過去や才能、学歴や性別などは一切関係なく、新しく生きていけることの確信は持てた。明日から気を抜くことなく前進していこうと思う。ありがとうございました。