府中の森、コンサートをありがとうございました。
40数年の年月を経て、昨日、アルケーを表現して下さいましたことに、心より感謝申し上げます。
演奏中「パイプオルガンは、ピアノのように、鍵盤を強く叩いても大きな音がでない」というお話を思い出しました。大きな音を出すには、多く鍵盤を一斉に押さえることと、お話を頂きました。昨日のパイプオルガンは、其々のパイプが一斉に鳴り、幾重にも重なる音に、初めてこの響きの意味がわかりました。パイプから奏でられる音は、一人一人の生命の柱の響きで、それが重なり合い交流し、フィードバックして更に交流しながら上昇していました。8月の京都コンサートホールから、何度もパイプオルガンを演奏して下さいました。パイプの一つ一つの響きは、多くを払い浄めながら、重なる響きも美しく、ホール中に強く美しく鳴り響いて聴こえました。人類が生きる環境に、この聖なるこの空間が広がり、人類のこれからの生命のあり方を経験いたしました。この経験がDXに生かされる時代であることに可能性を感じます。その空間が開かれた後のピアノの響きは、水の流れ、輝く光の流れの中に身をまかせる体感でした。ギリシャの偉人が、探求し続けてきた「アルケー」を経験できたと感じます。始原が明確になることにより、多くは崩れ落ち新しい創造が始まる今です。この時に生きているこの生命を、受けとめることのできる思考と体力が必要です。応用コースを開催していただく今日の流れに、感謝いたします。ありがとうございます。