「呪い」に感染しないように！

「大切なのは、滅びる方だろ？滅ぶべき者たちがその使命を悟って死んでいくから、世の中を新しく変えることが出来るわけだ。」「よの中の大半の人間はクズなんだよ。」などと、人間存在を否定しまくり、「クズは死ね「クズ道というは死ぬこととみつけたり」という呪文が、さびれた商店街に蔓延し、カリスマ支配が始まるーー読んでいて気分悪くなるような小説（星野智幸『呪文』河出文庫）を我慢して読んでしまう。小さな店の運営に四苦八苦する主人公がわがことのように思えたからだ。結局は、隣接する鍼灸師によって救済されるのだが、なんとも後味が悪い。「ただ、呪いにを広める側に回らないだけが精一杯」とその先生は言う。幸い私たちは、「呪い」に感染しないだけの抗体を用意できている、「いだき」のおかげで。でも油断はできない。毎日、忍び寄る「呪い」ウイルスに気を付けておかないと。いつも自分を表わし、しっかり世の中を見つめ、志を見失わないことだ。

今日の「一言主の神」への願い！
＊頭の良い若者と登山を共にしたい。星降るテラスで、明日の思いを語り合いたい。