「ノマド」
このごろ「ノマド」という言葉をよく聞く。今朝の新聞にも、旅をしながら遠隔で仕事をする「デジタルノマド」が急増している、世界で2500万人以上、今後3年くらいで倍増する、というような記事があった。「ノマドワーカー」とも言われ、「定住地を持たず移動しながら暮らす人」の意から、「時間と場所にとらわれず働く人・働き方」のことらしい。
哲学者のドゥルーズの用語で、「遊牧民的生活を目指す思想。権力を嫌い、境界を越えて流動し、多様な生活を同時に生きることを提唱する」言葉でもある。わたしの思いに近いので、何か気になる。特に学校に勤務するのでもなく、自由な立場で授業し、多様な生き方を共に実践していく。「国語教師」としての実力を売りに、いろんなところで授業をし、良い結果を残していく。そのためには、「知識労働者」としての内実を維持しなければ!だから休むことなく研鑽に励まねば!
ところが、肝心なこと一つ忘れていた。それは、「デジタル・スキル」とも言うべき、PCやスマフォやタブレットを使いこなす能力だ、今日、文章指導に赴いた高校で、女子生徒が、それはみごとな速さで、スマフォで文章を書いていく(打ち込んでいく)のに、驚嘆してしまった。ノートに「書く」より、ずっと早く、ずっと読みやすい。後は、それをプリントアウトすれば完了!――わたしは、とてもそんなに打ち込めないし、スマフォを扱えない。そして、ともあれデジタル機材を扱うスキルが、「ノマドワーカー」には必須であることに気づかされた。でも、「ノマド」的生活スタイルを打ち立てたいものだ。(10/5)