「アナーキズム」
新聞広告に、『アナーキズム』という本が出ていたので、気になった。昔随分憧れたことも思い出す。有名なアナーキストと広島まで「平和大行進」を一緒したこともあり、その生き方に感銘したのだった。しかし、現実としては、「国家」権力なんて不必要、ともあれ政府を倒してから考えればいいのだ、という野放図さ、についていけないものがあった。そのくせ、あくまで「自主・自立・自由」こそ信条という思いは、今も強く持っている。この生き方は、やはり矛盾しているのだろうか。
一方、「自己責任論」が憎らしい。なにか自由に生きる人間の弱点を突いて、自分の無作為を擁護し合うような卑怯さが許せない。「そんなこと言ったって、ちゃんと講座やコンサートに来ないからだめなのよ!」と、切り捨てるのも気が進まない。こんな思いは、やはり矛盾しているのだろうか。
今週の応用講座・存在論への向けてのテーマだ。