「ひきこもり」の人に
折角、大津市に在住しているのに、「いだき」のことをすごいと思っているのに、明日のコンサートに来ない知人がいる。いま話題になっている、中高年の「ひきこもり」の一人なんだと思う。会って話せば、特段の「異常」は感じられず、生きる力も持っていそうなのに……。また、学校でも、長期欠席で、どうしても学校に来れない生徒の対応に苦慮している。さまざまな事情があって、DVが原因とか簡単に決めつけられない。さらに、塾にも、これはひどいDVのせいと本人は言うが、すっかり人間不信となってしまった双子の女性が通ってきている。彼女たちは、わたしとの時間が「救い」だと感謝してくれるが、ただわたしは、「学び」もまた生きる力だということを、手を変え品を変え話しているだけなのだが。そして、もう一人、もう10年以上も塾に通っている男性がいる。かれは、「家に引きこもっているのが一番!」「できれば世の中が破滅してほしい。」などと恐ろしいことを口にする。かれは、県の公的補助で就労支援センターから、ある職場に勤務しているので、「ひきこもり」ではないのだろうが……。そのかれが、タクシーに乗ると、シートベルトを必死になって装着するのが、何とも奇妙に思える。かれの「生きる気力」をマイニングしたいものだ。今日の応用講座で、「ひきこもり」の人に掛ける言葉を探したい。