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詩:雨水


暦通りに朝から雨が降っている、今日は「雨水」――雪が雨に変わって……
暦の知識や意味づけはどうでもいいことだが、この雨はうれしく心に染みる
なぜなら、わたしの心が潤えば、きっと人に優しい言葉を掛けられるだろし
傷つき、頑なになり、獣のようになってしまった、あの人たちとつながり
木に花咲く春、新しい生き方の方へ行く道を、ともに歩いていけるだろうから

昨日もらった手紙を、今日になって読んでみた 窓を雨が濡らしている
実は、その人が急にロシア・シベリアに出かけたことがよく分からなかったのだ
この度、高句麗の同胞に会いに行く――その人は「高句麗王」直系の子孫なのだ
不思議なことに内容じゃなく文脈から、雨水のような「愛」が伝わり理解できた
木に花咲く春、新しく生きていける人間の国が、ふうっと眼前に見えたのだ!

昨日、もう人を頼って心をすり減らすようなことはやめようと話し合ったかれ
今日、もう気持ちを偽って家庭や生活を守るのはやめてはどうかと伝えたかの女
かれは、自分の内面の獣性に苦しみ、かの女は、自分の感情の乱暴さに振り回される
わたしは、ひたすら「雨水」であり続けたい、決して彼らを導くことはできないでも
木に花咲く春、新しい心を持ち、まだ見たこともない大地を、一緒に歩こう!

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輝く木々の緑に目を見張ります
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