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詩:陽光町にて


陽光町にて

道は林に沿ってカーブし、明るい運河を越えていく
朝の光が住宅街に降り注ぎ、明るい人生を語り出した
昨夜の立腹が胃の下の方に残っているが、もう放っておこう
おそらく奴は終生分からないだろうし、ずっと傍にいるのだろう
できれば離れていたいという気持ちは、持ち続けるけれど
まあ何とかやっていくだろう、嫌な奴とも仲良くやっていくだろう

浜からの風が顔に流れ、六甲の峰々がくっきりと視界を刻む
明るい公園に老人たちが憩い、静かに人生を味わっている
少子高齢、格差拡大、人口問題、異常気象、大地震、感染症等々
世の中不安だらけ、全く何が起こるか分からないけれど
すべてを手放し、小さな自我を捨てて、よく聞き、よく語れば
未来からの声が聞けるだろう、新しい在り様が可能だろう

※陽光町:芦屋市の海岸部に造成された新しい住宅街。

【この詩を書いていたら、大学受験の高校生から不合格通知が来たと電話あり。親に知らせる前に! そして、意外に明るい声で「来年を目指して頑張るから、またよろしくお願いします。」と言う。かれとの信頼関係が見えた。】

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