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“言葉の投網”にひっかからないように


豊かな感情を“言葉の投網”に引っ掛けてしまい、もがき苦しむ知人を何とか救い出したい。そう思っても、余計なお世話、能力不足の批判があることも承知している。しかし、これも「国語教師」の仕事と考えて、アプローチする。なにしろ、その人は、超自然的なものとも交流できるほどの感性の持ち主であるから、論理的理解より飛躍が得意で、客観的事実より、主観的な超越が得手なので、手こずってしまう。さらに、かなりの熱意と行動力をお持ちなので、多忙の中、本も読むし、多くの賢人と出会ってもいる。【この報告は、本人に承諾を得て書いています。

たとえば、去年、わたしが台高山脈で遭難し、やっとの思いでルートに至り、その時、聞こえた女性の声に従って、そこでビバーグ(露営)したこと、翌朝、多くの鹿に囲まれて目が覚めた、ということを話すと。「先生は、自然と一体になっておられる方なんですね! 山の神が集まってきてくれたのですね!」と目を輝かせて喜んでくれる。――こういう会話ができない、あるいは、やれないと思っている人たちとは、彼女はなかなかコミュニケーションが取れないのだろう。そして、そこら中の言葉の暴力に傷つき、他人の敵意や攻撃性に参ってしまうのだろう。

わたしは、まず書き出すことを勧め、「KJ法」に従い、一文ごとのシールを作り、白紙に展開(“花火”)することを勧め、眺めてごらんと教えた。それだけで彼女の心はずいぶん澄んできたようであるが、つぎに、随筆や哲学書を読み、「読書メモ」を作ることを勧めた。なんと彼女の理解の深さに驚かされたが、さらに、記述や表現に関して、「説明」より「描写」、「方法」より「意図」、「多値思考文創り」というようなことを教示した。ここで詳しくは語れないが、彼女の声が明るくなり、言葉も支離滅裂でなくなってきた。

彼女が「言葉の投網」から抜け出して、大空に飛躍することを願っている。あまり公開すべきことではないかもしれないが、また自賛したいためでもなく、感情過多の人への一助にはならないかと思って報告した。 (2020.11.22.)

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