「終わりのない人生」に向かって

蒸し暑い日が続き、普段は飲まないアイスコーヒーを飲みたくなり、淹れ方を調べるところから始まりましたが先生焙煎コーヒーで淹れてみました。光を放つ豆の美しい輝きに感動します。いつもコーヒーを淹れると内が洗われるような体感にも驚きます。感動して淹れたコーヒーは爽やかな中に程よく苦味があり、とても美味しくてあっという間に飲み干しました。先生が焙煎された極上の豆だからというのはもちろんなのですが、自分の状態で全然味が変わるコーヒーです。先日の対談の中で表現について言葉ばかりではなくて料理もということで一つの例として先生がおっしゃっていましたが、料理の過程も出来上がる料理も内面変わったことの現れがとても分かり易いと実感しています。私がするのは家庭料理で凝ったことはしませんが、先生のコンサートや講座で内面大きく変わると、野菜一つ切っても綺麗に包丁が入り、何気なくやっている一つ一つの工程が上手く進みます。食べ物は食べてみて美味しいかどうかがあるので分かり易いですが、掃除でも本を読むことでも、日常生活の一つ一つがレベルアップしていくことも終わりのない人生生きることの大事なことなのだと気づきます。六月の経験をさせていただき、豊かなままに生きられる生命、空間にしていただいたことを実感し、豊かな生命をより豊かに生きていけるように取り組む気持ちです。東京は再び緊急事態宣言が発令されますが、ワクチンのことなども含め、常に考えることをして、人間であることを怠ってはいけないと感じる今です。