Nature
東北センターにて、応用コース、存在論ビデオ講演会に参加させていただき、ありがとうございます。
日本の危機とお聞きしていますが、何が危機なのか?人の心が無くなっていること、人の気持ちが分からなくなり、自分の気持ちもわからなくなっていることが危機なんじゃないかと考えていました。疎外とアノミーとお聞きしました。疎外とは、自分がどんどん外に出てしまい、自分が無くなってしまう状態。そして、ここにいるみんなやられてる、何だ?と質問なさいました。考えました。分断?かな?答えは「アノミー」です。無秩序、無目的、例えば普段普通に暮らしているような人が突然刃物の切れ味を試してみたくなり、人に切りかかるなど。この状態が日本の危機。自分も自覚はあります。対象化して疎外し、自分が何だかわからなくなっていく。虚しさがあります。人の評価や外からの刺激に反応することになります。共同社会、村社会で生きていると役割を演じるようになり、疎外されていく。大阪で30年暮らし、今は東京に住んで16年ぐらいになっています。東京が一番好きです。誰にも干渉されない自由な感じが心地よいです。大阪にいると、子供の時から「こういう子、こういう性格、こういう仕事の仕方」など、いちいち型に嵌められるようで、変わりたいと思っても、変わってはいけないようにも感じてしまいます。人の目がいつもあり、人の繋がりが煩わしかったです。人から色々と「こんな人」と言われるたびに、自分とは何か?がわからなくなってしまいます。東京では、それがないのでとても楽です。外国に行くと、さらに何もなくなり、自分とは何かが良くわかります。哲学の用語でnatureを自然という意味でなく、本性という意味で使うとお聞きしました。いだき講座2日目に母の胎内に発生した瞬間の光を取り戻し、その光がnatureとお聞きしました。そのnatureを生かして生きる人類の新しい生き方は、何がないところから始まるとお聞きし、希望です。強さについて、東北の強さは、私も感じます。自然が違い、雪が多く寒い期間が長いから仲良く助け合って生きないと冬を越せない、とお聞きし、あー、自分は関西人だからその強さはないなぁと感じていたら、ビデオ講演会で高麗さんは東北にこうやって来れているから強くなっていけることが希望とおっしゃり、嬉しくなりました。人生でこれだけ東北に来ることになるとは、夢にも見なかったことです。関西にいる時は、東北の人と口を聞いたこともありませんでした。東京に来て、山形や秋田出身の仲間と働くようになり、その無口さと、我慢強さに、驚き信じられなかったです。黙々と働き、やり切っていく強さ。お店が大変な時に、私が「ダメなんだから一度会社を畳んで、新しく立ち上げてやり直そう」と言ったら、山形県出身のシェフに「辞めないと決めて始めたから、辞めない」と言われ、初めは意味が分からず、何度も何度も繰り返し言ってみました。ダメなら、辞めるのが当たり前だと思っていた私には、衝撃的な経験です。その後、先生、高麗さんがエチオピアの支援などでも一度始めたら息している限りとお聞きした時に、生命生かし生きていけばその生き方ができるのもわかり、生きていきたいです。もちろん、いだきのボランティア活動も一生やり続けること、やれるようになること心しています。ビデオ講演会では、今後京都のコンサートに向かう国創り行商の動き、お正月のお話しまでお聞きし、ずっとやり続ける先に飛躍する時が来ることを感じます。ありがとうございます。