とくべつな3月
初夏を感じるほどの昨日までの天候が一変し、東京は雪が降っています。霙になったり、雪になったりしています。例年であればこうして春が来るんだなと感じる三寒四温ですが、今年は新型コロナウィルスによるパンデミックでどこもかしこも春を待つ空気ではありません。年女である今年は飛躍の年と感じていましたが、まさかまさかのパンデミックが起こっています。テレビをつければ経済の落ち込みが大きく報道され、株価の下落とともに、飲食店にお客さんが来ないという報道ばかり繰り返し報道されています。それもそうなのでしょうが、我がやきとり店がある原宿竹下通りには人通りがだんだんと戻って来ています。3月は歓送会などある季節なので飲食店は一年のうちで最も活気がある月になるのですが、今年はやはり会社の自粛があるため例年のようにはいきません。常連のお客様からは大丈夫?と電話がかかってきます。電話をいただくたび嬉しい気持ちになります。長年といってもまだ8年目ですが、信頼関係を築いてきたお客様との関係はどんなことが起こっても前に向かう気持ちが湧いてくるようです。私が体調を崩したこともあり、旦那である親方も体調を崩しましたが、店を休んでなどいられないこともあり、体がきついなか仕事を続けていましたが、その仕事により体調は日に日に良くなっていきました。自粛ムードにも関わらず店に来てくださるお客様との関係があり、そして何より店を守るという気持ちから仕事をすることで体調を治していけたのだと私は感じます。当初は生活のために始めた店も、今や店があるということがいつの間にか私たちにとって生活するためだけではなく、共に守っていきたいお客様との関係が大きくなっていきました。竹下通りに春を待つお客様が戻ってこれる日は相互の信頼関係からはじまっています。ここに来ると安心すると言ってくださるお客様と共に頑張るときです。雪がいっそう舞ってきました。外は春の大きなぼたん雪みたいです。