最高の時

3月3日、雛祭りの日です。亡き父は、大きな部屋一杯となる大きなひな壇を創り、桃の花を生け、三色のお餅も自分でお餅をつき、色をつけ、お供えし、桃の節句を祝いました。毎年この日に思い出す光景です。今年は、比叡山の山の斜面を臨み立つ｢高麗」のお茶室にてお茶会を催しさせていただきました。モスクワへ行った時、ロシアの方へ送るウエルカムビデオを創ってほしいと依頼され、先生はお茶室からメッセージを送りますとお答えになられました。今日は、お茶室から素晴らしいメッセージを送ってくださいました。ロシアの方は大変喜ばれると感じ、とてもうれしいです。

私は最初に先生が創られた花器にお花を生けることがとても愉しいです。今日は、昨日お祝いに頂きました桜の花をお茶室に生けました。自分では抜群のバランスと感じ、満足しました。階下の大広間のお花も自分で生けて「最高」と叫び、大喜びしました。このような時、先生に幸せな人だねとおっしゃって頂きますが、今日も自分が生けたお花に感動している私におっしゃいました。とても幸せなことと感謝します。

今日のお茶会は最高でした。いつも最高ですが、最高の中身の何かが全く違い、言葉に表すなら最高とより表現できないのですが、皆様と心通い合い、共に居るだけで、幸せを感じました。昨日の迎賓館コンサートがあった故と皆で喜び合いました。お茶室でより頂けない先生がこの場の為に焙煎してくださったコーヒーを高麗流で淹れさせていただく時、幸せを感じます。このコーヒーは皆様、涙を流される程感動します。何とも例えられない体感とお味です。神様の雫を生命に染みこませていただいているような体感で、光満ちる生命にしていただいている感謝に溢れます。心はとても豊かになり、皆様と生命交流し、ひとつに生きる愛、ぬくもりに包まれます。最高に幸せな人生をありがとうございます、と自然と頭が垂れます。そしてこの幸せ、ぬくもりを世界中の人と分かち合いたいと望み、何をしていけるかを考えます。皆様の生命から薫る香りを詩に表すひと時も愉しい時です。日本人とし最高の礼服である着物を身に纏い、美しい着物に合うように化粧をし、髪をセットし、美しい身繕いがより美しくなるように振る舞うことはとっても大切な経験と感じます。日頃は楽な服装や、安易に動けるように簡単になってしまう装いですが、お茶会のように正装し、美しくあることは生きることそのものを学び、人間として最高に美しく生きることを学び、身につけていけます。お茶室があるのでわかったことがたくさんあります。日本に生まれ、お茶室の経験がなかったら、人間とし生きることの奥深さ、美しいことをわかる機会がなかったと考え、お茶室がありますことは救われたように感じています。

今は動きの時と見えます。動かないことは後手にまわります。ボランテイアの方に、今まで行ってきたコンサート開催への道をお話させていただく時、人間とし生まれ、こんなに面白い生き方はないと改めて感じ、動きの時と示された今からはコンサート動員活動に邁進します。

お申し込みされた方々にはご連絡させていただいていますが、3月6日に三鷹市公会堂の多目的会議室で開催予定でありました｢存在論」は会場が新型コロナウイルス感染防止の為に使用中止となりました。都市センターホテルに会場変更となりました。どうぞよろしくお願いします。より大きな会場となりましたので、キャンセル待ちの方もおられましたが、更に多くの方もご参加いただけます。先生にお会いできる機会が何より大切であり最優先していくことかはよくわかっていますが、今この時は、多くの方が求めている機会であることを身に沁み感じます。機会に恵まれている私達は真に幸運であります。どんな時も元気に明るく、内面美しく生きることが全ての答えです。先生にお会いすると、一気に内面が飛躍できます。目の前のことはなくなります。皆で元気に生き、美しいエネルギーが世界に伝播していく生き方をしていきたいと望みます。

今日の最高に愉しく、豊かで幸せを感じたお茶室での経験に感謝し、経験のままに表現し動き、先を創ります。ありがとうございます。