比叡山 お茶室にて
比叡山のお茶室にお招きいただき、ありがとうございます。
にじり口から入ると、右手には大胆な枝ぶりの枝と、可憐な赤い花が活けられています。魂の掛け軸が、胸に迫り中心となり空間は無限に広がります。高麗さんが笑顔でお出迎え下さり、コーヒーを淹れて下さいます。その香りの良いこと。香ばしく、豊かな香り。一口いただくと、体に沁み渡ります。今日は、「詩」を書いて下さいました。その詩をいただき、またコーヒーとお菓子をいただくと、全体を経験します。野の花に、光注がれ、風吹く。平和を心に浮かべるときに浮かぶ光景です。深く広い世界を経験する時間です。ビデオ講演会で、高麗さんが喜んでおられることがとても嬉しいです。先生から、このお茶室の建物は年々豊かになっていくように建てたとお聞きし、年々豊かになるお茶室に、年々豊かに成長した自分でにじり口をくぐれるよう生きることができればと考えます。一番初めのお茶会のあと、あのくぐり戸を一度くぐったら、同じ生き方はできない、新しく生きるよりないと、お聞きしとても驚きましたが、それほどの経験とわかります。この度も、この経験を生かすには昨日と同じに生きてはいけないと感じます。京都、仙台、盛岡、東京、モスクワとコンサートが決まっています。やることも決まっています。全て同時にやり切っていきます。ありがとうございます。