青空の白い雲
八坂の塔の下に集うお正月の先生のお餅つきが、こんなにもありがたいものかとしみじみ思う二日です。先生、高麗さん、ありがとうございます。
同じ場で、先生がお餅をつかれている姿を共にし、経験することが、どんなに大切なことか。昨年までは自分がお餅を頂いた後は、高麗さんにお見立てをして頂き、その後は早めの新幹線で失礼していました。今年は先生のお餅つきを何度も拝見する流れとなりました。全国から大勢の方々が集い、共にいること、何も語らずとも、いだきファミリーのぬくもりを感じます。愉しくて笑い声を上げて、何が? すべてがとしか言いようがないひと時です。ここでは、まるで時間の流れが違い、時計の秒針に追われることなく、雲の流れを追うかのように豊かな時間が流れていくのです。
昨年同様、今年も京都に連れて来られなかった母。私が幸せだと母も幸せなのだと分かりました。「明日、京都に気をつけて行ってきてね。」留守電にそう吹き込まれていました。「今、帰って来たよ。」「あぁ、お帰り。愉しかった?」電話で愉しかったと告げると、心の底から喜んでくれていることが伝わります。「あぁ、そうなんだ」と分かりました。
今回の年末年始は今までとは異なり、自分の最も大切な、いだきの事を優先した時、まるで違うものが見えました。中庭から青空にかかった白い雲をふっと見上げた時、何もかもが一つになった瞬間、私は今この時を忘れないと刻みました。二度と同じ時はないと、強く刻みました。忘れられない今年のお餅つきです。
今日となりましたが、母のところに帰り、父のお墓参りに行って来ます。
素晴らしいお餅つきを、ありがとうございます。