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本音


三鷹でのコンサートをありがとうございました。

久しぶりのピアノコンサートへの参加をとても楽しみに会場へ向かいました。現在、山形県の学校で農業を学んでいますが、次をどのように展開するのか、今後の進路の選択について、自分の本音がどこにあるかをテーマとして臨んだコンサートでした。そして、コンサートのメッセージの内容が、まさに自分の状態を問うテーマであり、タイムリーな内容でした。

環境に優しい農業を実現したいという気持ちから、将来は無農薬・無肥料の農法に挑戦したいと感じています。そのためか、コンサートでは、害虫と呼ばれる昆虫に関する自身の状態に気づきを得ました。

原っぱを遊び場として、昆虫などの生き物の生死の不思議さに触れながら過ごした幼少期の体験から、一寸の虫にも五分の魂と言われるように、小さな虫でも殺したくないという気持ちがあります。時には電車の中で見つけた虫を手にとり、降車してから逃すなどの行為を行ってきました。そのためか、虫を嫌いだといって恐れたり、気持ち悪がったり、時にはむやみに殺してしまう自分勝手な人間のあり方に対して疑問を感じ、痛烈に批判をしたい気持ちがずっとありました。しかし、コンサートで分かったことは、自分の中にも同じような自分勝手さがあることです。例えば、ケムシは、その外見や針で刺されるとカブれるという理由により、気持ち悪いもの、怖いものとして差別し忌み嫌います。さらに問題は、どのような生命も平等に扱う必要があるという観念により、自分の気持ちにフタをするなど、事実から目を背けてしまうことです。そして、自身の進路を選択する局面においても、少なからずともこのような状態が、自身の本音を隠し選択を迷わせることに気づきました。見た目による好き嫌いが自分にあることを素直に認め、観念に縛られずに、現実的な解決方法を探ることが先を拓くと改めて感じました。

一方、コンサートでは本音にも出会いました。それは、東京の高麗屋さんがオープンした際に、高麗さんに書いて頂いた詩の内容でした。「全ての存在ひとつにあってこそ真を知る」。私はこのような境地・状態に辿り着きたいと感じました。

ありがとうございます。

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