KEIKO KOMA Webサロン

自然の中の人間


吹く風が心地よく、身体の中を吹き渡っていくような今日です。朝久しぶりに少しだけ外を歩き、大好きなお地蔵様のお顔など拝見して家での仕事に向かいます。

最近は請け負っている仕事の会社に出勤することが増えました。今日は、なんで決まったところに出社させられて仕事をしなくてはいけないのだろうと考えましたが、それが人の元で働くと言うことであるともわかります。行きたくなくとも移動させられ、決められた枠の仕事をさせられるのです。させらえると認識していなかったとしても結果的にはそうなると感じます。ただしそれを認識し、きちんと意識下で理解して仕事をすることと、わからずにするのでは違いがあるとも感じます。
昨日の狛江でのコンサートをまことにありがとうございました。一部の途中からの入場となってしまいましたが、席についたとたんに音が身体に飛び込んできました。小さく小さく縮んでいた心を感じ、その心がほどけて大きく深く広くなるようです。
自然の中から生まれた人間が、ともに生きるはずの他者を害し、自然をも破壊し生きている今日です。二部の音を聞いていたら、小さな頃に家族や知り合いの人たちと行った秋の山の中におりました。ガサガサ、パキッと足下で鳴る音。細くて崖のような道を横に進むスリル。山全体の匂いや空気、温度。色々な虫も顔にあたったり。シュルシュルと動くもの達。そして、いつも山は私たちにたくさんの恵みをくださいました。秋は色々なキノコをいただくことができます。小さなキノコは残し、大きな物だけをいただく。それは次に来る方のためでもあり、山のためでもあります。ふかふかとした葉っぱから少し除くキノコを見つけたときのうれしさなど思い出しました。五感全てが身体の中にありました。冬になれば雪が多く、厳しい自然でもありましたが、雪があるからこそ山は豊かと教えられました。そんな小さな頃の自分が甦りました。
小さな頃の感覚は、私の内面に確かにあり、生きる確信へと繋がっています。そして、今を生きています。尊い経験をありがとうございました。後藤美香

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