「京都・びわ湖」をありがとうございました。
京都とびわ湖での「魂の語り」は、予定を入れていたものの、気持ちが重くなり、行くことを躊躇していました。しかし、行くことは、決めていたため、キャンセルできない宿を申し込んでいました。上映内容も、ロシアや北京、そして今の日本における情勢を深く理解する必要があり、その重い気持ちをここでクリアすべきだと考え改めました。無事、行って帰ることができれば、一つ山を越えられるとわかり、京都に向かいました。今回の「魂の語り」を経験することで、自分の内面や正直な気持ちが少しずつ見えてきました。「はちにんのてんにょ」は、何度聞いても、そのたびに涙が込み上げてきます。黄色の光の働きが、これまで以上に心に響きました。北京での寂光王をびわ湖で聴くことができ、現地で表現されたことを奇跡のように感じました。 若光王が日本に渡り、その魂が受け継がれ、再び大陸に戻り、当時からの気持ちを語った姿には感動しました。1300年の時を超えて大陸を離れ、今もなお生き続ける魂。命に受け継がれたその魂を、まざまざと感じることができました。ちょうど「いだきを語る」にあったブルガリアで、先生が魂についてお話しされていたことを経験させていただきました。誰しも、何代にもわたり魂が大陸に戻り、このように生きて、この地で、詩として詠まれるとは思いもよらなかったことでしょう。 今回の上映で聴く馬頭琴は、大地の悲しみ、その地に生きた人々の気持ちや葛藤、活力を感じることができました。私は、馬頭琴の響きに、草の香りや地平線を感じ、毎日、聞いているほど懐かしさを感じていたのです。 最近は、私に働きかけ、導き助けてくれていた存在に気づく出来事が多くなりました。この働きかけのある、この身を活かすには、何をすべきかを考えながら、日々を送っています。「魂の語り」では、高麗様が現される即興詩に、私の心が共鳴し、心の内にある気持ちが言葉になります。本日は、1年で最も光の少ない夜に詠まれる即興詩です。一層、深い暗い夜で、私の深く埋もれた気持ちも、現れ出る夜となるでしょう。20年以上前のワークショップですが、経験を言葉にすることを教えて頂きました。それを言葉でわかったときに、新しい展開が始まり導かれました。空間が開かれた今、その働きは、更に、現実に現れる時を迎えていると感じます。ありがとうございます。