真秀ろば、超越
狛江での応用コースをありがとうございました。
現在、高級スーツを着て環境問題に取り組むという以前のお話しが早くも現実のものとなりそうな予感がしています。そして、今、まさに「真秀ろば」をもとに、自分を超越するよりないとの答えを今回の講座で得ました。
環境問題から出発して始めた農業ですが、起業して2年目の今年は、勝負の年として動いています。正直、猫の手も借りたいような状況ですが、このような中で、先週、畑から1キロメートルほどの場所で、バイオマス発電所の建設計画が持ち上がっていることを知りました。まさに寝耳に水の状況に驚き、早速、先日開催された住民説明会に参加しました。発電規模が小さいという「現在の社会の論理」を振りかざして、環境への影響は心配ないとする事業者側からの一方的かつ不十分な説明に、住民から不安の声が上がっていました。自分も住民への説明会開催の周知が不十分であることや、周辺環境の現況調査がほとんどされていないこと、調査結果や環境への影響予測・評価・対策などを報告書として明記して公開すべきことなど、事業に対する疑問点を挙げながら30分近く事業者と質疑のやりとりしていました。知らないとうっかり騙されそうな事業者からの回答に次々と反論していきました。前職での環境関係での仕事で得た知識と経験がこのようなかたちで役に立つとは思いもよりませんでした。しかしながら、糠に釘との印象が強く、事業者側がこちらの要望を誠実に受け容れ実行してくれるとは思えません。むしろこのまま住民が黙っていると、住民説明会を実施したという既成事実だけが残り、必ずしも自然を十分に護ることのできない現在の法制度のもとで、事業の手続きだけが淡々と進められていくことが懸念されます。後悔なく次世代のために自然環境を守るためには、住民が声を上げるよりないことを現場で実感するとともに、今回の講座でもそれを確信できました。
愕然としたことは、畑の周辺に住む顔見知りの住民の姿が説明会場に全く見られず、大多数の地域住民が無関心である有様です。しかも、この地域は、戦後、都会の開発のため、古の時代から御神体と崇めていた山を削り、魂と引き換えに経済を優先して鉱物を売り続けている暗い歴史が現在も続いている因縁の地です。禿山になった現在の山の姿を見て悲しいと表現しても、わかってくれる人はいません。それでも、この地の山々の美しい自然のことを考えると今回の件は到底無視はできません。倭建命が東国平定の際に金狼に導かれて辿り着いた山川の美しい地との伝説があります。先日のコンサートメッセージや今回の講座でお話しのあった「真秀ろば」こそが今回、立脚すべき原点と感じます。そして、現在の不十分な法制度の枠組のもと、事業者の姿勢と地元住民の無関心さの中で、事業者どのように戦うか、時間的にどのように農業と両立させるか、あれこれ考えていましたが、それもすべて現在の能力の範囲内で考えていることと気づきました。自分の魂と身体はすでに既に自ずと動いています。自分を超越できるかどうか、そのような局面にきていると感じます。迷いはなくなりました。
本日、住民説明会に参加していた中でも関心の強い人たちに集まってもらう予定です。この数日間で文献や住民からのヒアリングで調べたことをもとに、今後の進め方について自分の考えをしっかりと伝えます。この先何人が仲間として増えるか減るかわかりませんし、すでに逃げ出した人もいます。場合によっては地域で孤立するかもしれませんし潰しにかかってくるかもしれませんが、どのような局面でも一貫して内側にある「真秀ろば」をもとに自分を表現し続けていく覚悟ができました。そして、やるなら勝つよりありません。
シマフクロウのお話しはいつ聞いても心を動かされます。そして、出雲系の神と天照大御神との一体化のコンサートを楽しみにしています。
ありがとうございます。