建てること、住むこと、考えること
琵琶湖でのご活動をありがとうございます。「同時に動こう」という宮城県の受講生さんからの呼びかけに呼応して、昨日は多賀城でポスティングをいたしました。爽やかで明るくて、樹々はキラキラと風にそよぎ、いにしえから続く時を今そのままに、伸び伸び生きていると感じました。
最近ずっと、ハイデガー の本を読み、静かな感動に包まれます。文庫『技術とは何だろうか』の中にあるのが「建てること、住むこと、考えること」です。それを読み、私の場合の「裏が表に、表が裏に、ひっくり返る」はこれだと感じていることを、言葉に表します。
私は今までずっと、誰かが建ててくれた場で生きようとしてきました。その場の居心地が悪くなると、他の場を探し移り、探せない時は自分が場に合わせて生きようとしてきました。しかし、自分が住むところは自分で打ち建てなければ、ずっと「故郷喪失」の寂しくて恨みがましい感じが続くとわかりました。「自分が何を考えて、どうしたいのか」はっきりと言葉に表すことも建てることだと考えました。そして、表現し続けることも住むことだと考えました。先ずは気づいたので、気づいた事をこの場に表現させていただきました。ありがとうございます。
高橋陽子