寓話 アリギリス
昔々あるところに蟻とキリギリスがいました。蟻は来る日も来る日も勤勉に備えていましたがキリギリスは遊び暮らしていたので冬になると食べ物も亡くなり凍え死にそうになり蟻に助けを求めるというのはイソップ童話で知っていますよね。
ところがキリギリスにはキリギリスの事情があり遊んでいたとは思っていなかったのです。好きな音楽を精一杯奏でることしか知らなかったのです。
足がもげても目が見えなくなっても精一杯の音を奏でていたのです。
蟻のほうも働くだけ働いて備えることだけで生きていることに疑問を持っていた。。。
ある日本当のことを教えてくださいと蟻もキリギリスも太陽に祈りました。
雲間からさす太陽の光。言葉ではなく光で本当のことを伝えてくれました。
蟻もキリギリスもそれぞれの生きていく力を得ることができました。
助けるとか助けられるとかではない本当の自分の姿を見つけて。
もうすぐ長い冬が終わって本当の春が来ることを光は教えてくれます。まもなく。。。