志した道、灯る。
本日は、在宅看護学の授業で障害のある方が講義してくださいました。それが私の中でとても大切な出会いとなりました。
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私が看護師を志したきっかけから。
障害を持った幼馴染が小学3年生で急に養護学校に転校し、私が高校3年生のころに「来年から、作業所通うのよ」という話を耳にしました。
私は、その事実に素直に喜べませんでした。
障害のある子だけがどうして健常者と同じ学校に通えず、仕事も選べないのかと。誰にも真似できないような能力を秘めていたのに…と。
同じ社会で暮らしているはずなのに、子供の頃から分けるのは何故なのか理解できませんでした。
養護学校は特性に合わせた教育が行えることはメリットとしてあると思っていますが、同じ社会なのに切り離していないか、将来の選択肢の幅を狭めていないか、子供のうちから健常者と障害者は別の生き物なんだという思想を植え付けてしまっているのではないか、とはつくづく感じていました。
『大人や子ども、障害の有無に関わらず、たくさんの選択肢から好きな道を選べるような社会に』という願いを胸に、看護で貢献しようと看護師を志しました。
しかし、大学入学後の教育では、「養護学校に行くことでその子の発達に合わせた学習ができる。その方が幸せなんだ。」というように教えられました。
私の考えていたことは机上の空論で、ただ無知なだけだったのかな、恥ずかしいなと思い、それ以降、看護師を志した本当の理由を明かせずにいました。
今日は当事者の方からの「健常者と障害者で学校を分けるのは反対」という声を聞いて心の中のもやもやがすっと晴れていきました。私が考えていたことは無知なんかではなかったのだと感じ、改めて看護師への気持ちが固まりました。
今は胸を張って、看護師になって何をしたいのかを言えるようになり、志す道に灯りがともったようです。
素晴らしい出逢いに感謝です。