るつぼ
渋谷へ行く途中でかわいい黒人の男の子が隣に座っていたり、(小学生でしたがスマホ片手に一人で乗ってました)いろいろな国籍の人にすれ違ったり、コンサート前に入った飲食店では隣のテーブルでウルグアイの人が日本人に開業の相談をしたりしていました。そんなこんなで 地球まるごとを感じながら 世界が日本に来ていることを実感しながら、ホールに座らせていただきました。もちろん会場にはウクライナの方もいらっしゃって うれしかったです。
「プルーデンス」、といきなり英語で、恥ずかしながら自分はピンとこなかったのですが、子供っぽさという言葉に反応している自分があったので、そうか、大人になれと言われているのかと思いました。(仕事で)どんどん手広く展開していけないのは 思慮深さ、慎重さを育んでないから、大人じゃないから、と了解し、今日はぜひこの場でプルーデンスという感覚を習得したいと、3歳の子供になった気持ちで一生懸命聴きました。背筋伸ばすのがまず基本の気がしてまっすぐを意識しました。頭の中に 広大で とらわれのない何もない(けれどなんでもある)空間が広がり、その中で かすかにかすかに 自分らしきもの あらわれ 弱々しくも 一本 ひびきの筋が顕れます。大空間の中には たくさんの響きの筋があること感じられ 他者とかかわりながら 鍛えられ 響きあっていきます。無数の響きの柱と一緒にこの場に響きあって居させていただけるのは本当に幸せで、ありがたいばかりです。
二部で「地母神」とお聞きして喜びました。それを聞くことができるなんて、とても素敵です。低い低い音は限りなく横とつながり、地上のつながり 育みあいのつながり どこまでも豊かで 身体にやさしい。
なぜか海から陸を臨んでいるような心地もしました。大きな岩が いとしくて ありがたくて 岩を撫で、ひれ伏し 祈る心地でした。大地は大きく 深く 強く めぐみだらけ。
その大地に 女の悲しみ 埋められて あらためて東明王様 浮かび上がります。
海を渡って 北の 鮮やかな 朝の色 強烈なる美 大地のつながりは遠く地の果てまでも続いて 響きあい 寄せてくる 大津波のように 育まれたいのちの波 怒涛の波動
様々な 個、 強い、弱い、未熟、歪み、悲しみ、ありとあらゆるものすべて 受容する静かな「おん」、どこまでも清らか、清水の流れ 。
先生のピアノの音は生成し流れ続け。
気付けば 宇宙 ど真ん中 るつぼ。
全ては 放射の 光となって 怒涛の爆発。
こんなことがこの世で起こるなんて。
こんな表現が成されたあとには
これからどんなことが起こるのでしょう。
思慮深く 感性鍛え 大人になって 互いのことをよくわかり 助け合い 新しい世界を つくっていく。
渋谷は 不思議な すごいところです。日本の世界のより善き発展 幸福なる存続を祈ります。
すばらしいコンサート ありがとうございます。