盛岡の地で
盛岡でのコンサートをありがとうございました。
第1部のパイプオルガンでは頭が重たく眠たい状況が続きました。ピアノの演奏では、普段どおり音を耳で追っておりましたが、あっという間に終演となり、その時間感覚にとても驚きました。
第2部では、ピアノとパイプオルガンの音を聴きながら、漠然とながらも、なぜか地球のことを考えていた幼少期が思い出されました。地球は、巨大な宇宙人が飼っている、水槽の中の毬藻のような存在かもしれないと、子供ながらに真剣に考えていた頃がありました。また、演奏の途中で、最近の自分の状態に気づきました。それは、直感が働きものごとの理解や吸収が盛んであった時の、過去の自分の状態にしがみついている現在の自分の状態でした。そのことに気づくや否や、パイプオルガンの重層的な音が体の前後から聴こえるようになりました。一音、一音の繊細さが手に取るようにわかる状態となり、昨年、北海道で耳にしたハルゼミのように、数多くの生命による大合唱のように感じ、終演となりました。
ありがとうございます。