KEIKO KOMA Webサロン

ありがとうございます


盛岡での存在論と応用コースありがとうございます。

介護の問題のお話、ありがとうございました。よその家のことではありますが、ひとりでも先方に会いに行こう、門前払いされたら、それならそれでいいし、家にあげさせてもらえたら、好きなカラオケでも歌ってもらおう、と考えていました。結果的に今それをする必要はなくなったのですが、いだきしん先生のお話を聞きながら、今生きている状態がどうなのか知りたいと、その人の生命は何を求めているのか見たいと考えていたこと、その考えは間違いではなかったのかな、と感じます。しかし「力が無い」ことは、仰っしゃる通りです。私にできることなど本当にたかが知れています。継続的に何か出来る体力も足らず、具体的な方策も能力も無く、環境作りも出来ない。十分なお金の準備を出来るわけでもない。結局はその道のプロにお任せするしかありません。ケアマネージャーの方は事情をよくご存知で安心しました。いずれは自分の親の介護のことも考えなければなりません。身内ならばなおのこと感情的になります。しかし逃げていてはその分野の勉強もせず、知識も蓄えられず、丸腰で戦いに挑むようなことになる。そのことをよくわかるお話と経験です。

イオニアのお話は難しく、正直よくわかりませんでしたが、「根源は何なのか」を追求し、それは自然界を構成するもの、ヘラクレイトスはそれを「火」であるとし、根源的な何かはありつつも、その形は絶えず不定で変化し、でも常に「今」をあらわす普遍的な美が現象の背後にあると考えたのか、と理解します。秩序立っている点において平等でありつつ、その姿形はその時その時の自然に合わせ自由。一体どういう社会だったのかなと、その時代にタイムスリップしてみたいものです。根源的な何かがあるということは、理論を構築できるということであり、そこから論理学が発展し、契約、律法、戒律、倫理道徳を定めて人を規定し、前提を決め、権力側の都合のよいようにパクることで「枠」が生まれたのかな、と勝手ながら思いました。だからこそソクラテスは前提を疑えと投げかけ「美」や「善」を問うたのか、と考えます。

権力による、支配する側とされる側という分断が主義という概念を生み、イデオロギーの中でしか物事を見れない状態にしてしまう。民主主義か、先制主義か、共産主義か。争いたい前提条件を主義の闘争にすり替え、攻めるための正当性の道具にし、異なる国の人々を互いに焚き付ける構造を感じました。「そもそも人が殺される世の中はおかしい」、高麗さんの仰っしゃる通りに、そんな当たり前のことを見えなくさせているように感じました。

自らを省みず、問いに答えを出さず、誰々のせいと決めつけ、裁き、既存の主義主張の中から都合の良いものを選び、これ幸いとしがみつき依って立ち、報復という形に歪め、人を傷つける正当性を纏う。これを変えようもしても、終わらせようとしても、結局は別の衣を纏うようなもので、やはり、まったく新しくつくることでしか、この構造を終わらせることは出来ないと感じました。

しかし、高麗さんから「バキンと音がし、枠が外れた」とのお言葉を聞きました。ありがたい限りです。いだきしん先生にこの「枠」を表現して頂き、そこから解放されることは喜びです。

それは「権力」を持つ側の都合、統制からも脱することに他ならないと考えます。彼らのやり方やシナリオに従えば正しく、そうでなければ「人間でない」とばかりに常識や当たり前を押し付けてくる洗脳と息苦しさ、ピラミッドのような構造から脱していける、と嬉しく思います。今後人間のロボット化、オートメーション化、優生学的な人口統制が進むであろう中で、いま気づけることは幸いです。

そうであればこそ、なおさらどう生きるか問われます。立ち姿、内面が美しく有ればこそ、人は感動いたします。

講座中、先生が般若心経を少しだけ読み上げられたさい、その豊かで厳かな響きにとても驚きました。一瞬で身体中が反応し、振動し、異次元に向かうような、どこかへ引きずり込まれるような、あのようなお経はこれまで聞いたことがありません。たった一音、たった一声、それだけで、この人は只者ではない、と思わせるに十分な響きでした。歌というものについても、何を伝えているのかの詩や言葉以前の「音」の重要性、意味を身をもって体験させて頂けました。いまの流行りの音楽に、あれほどの霊性といいますか、迫力など求めるべくもありません。

やはり、内面が外面にあらわれます。内面をきれいにしていく、いだきしん先生、高麗さんにいつも教えて頂いていることを続けることです。最高善を目指すこと。姿形を美しく、魂中心に生きること、魂磨きをすることと理解しました。自分自身の日常生活を振り返りますと、いくつかの身体が歪んで当然のことをしており、至らない点多く、ただしていく必要があります。

先生のお話は歴史を学べる場としても大変面白く、しかしなかなか系統立ててお伺いすることができず、内容も難しいため、断片的なものを繫げるように思考してしまいます。ではイオニアのルーツは何か、音楽のイオニアンスケールと何か関連性があるのか、権力とは何か、そもそもそれはどこからきたのか、などと考えますと、疑問はつきません。

貴重な時をありがとうございました。

 

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