三鷹コンサート
黄色の菜の花、たんぽぽ、淡いピンク色の花水木と花咲く季節の中、三鷹コンサートに向かいました。大きな風はコンサートに行くようにと背中を後押してくれました。三鷹コンサートのメッセージはいつも思いかけないメッセージですが、肝心なことを告げてくれています。メッセージ「私の時間」を聴きながら、時間に縛られ、強迫観念のように捉えていた時間を考えました。自分の人生は常に時間に追い立てるように生きてきたことを想います。秒単位での時間でお金を頂く仕事が長かったために、身体の髄までしみていました。頭はさえわたり、一音一音に耳を澄ませました。演奏中は自分を振り返り、哀れみ後悔の念も沸き上がっては消え行く一部となりました。「時間にならされてしまい、時に時間に捨てられるように生涯を終わります」とは自分のことと心しました。私の時間とは、、。第二部のメッセージは美しく、春に感じていた様子をそのまま言葉にしていただいたと感じました。新緑と花々が広がる中に吹く風、桜を散らす風景が蘇りました。「時間の悪魔性、時間に追われてかぶっていた靄のような鎧も解けて愛にめざめる」演奏を経験しながら、自分では意識できなかったものが、アイスクリームが溶けるかのように身体が解れていきました。美しい演奏に身をゆだね、心地よい空気に触れているかのようでした。
4月より出勤が増えたことや日々流れる世界情勢のニュースから、重かった身体はコンサートを経験し、鉛の鎧を脱いだように軽くなりました。時間という呪縛や今ある世界情勢から知らず影ってしまった心を取り戻すことができました。ありがとうございます。また考えることのなかった「私の時間」を考えるコンサートとなりました。心から感謝申し上げます。