清らか
いつもの年より寒さを感じる今年ですが、歩いていると芳しい香りが漂い、早咲きの梅は満開の時を迎えています。沈丁花の蕾もふくらみ、綻ぶ時を待っている様に春を感じます。
府中の森ウィーンホールでのコンサートに参加させていただき、ありがとうございました。
心身の変化や身の回りをとりまく状況に不安や恐怖を感じることも多く、荷物を抱えながらようやく会場に到着したような感じでした。
第1部は、しばらくはいろいろ頭の中をめぐる諸事に音に集中していけない状況にありましたが、パイプオルガンの音に身体全体を包み込まれ、徐々に引き上げられていきました。瞬間、空間に支えられ、大きな円柱の中で立つように浮いており、とても気持ち良く、いい状態を経験していました。
第2部は、以前、講座でお聞きしたお話を思い出し、その時会得された境地を深めるとのメッセージにワクワクし姿勢を正しました。
初めは諸事が浮かんでくる事もありましたが、心地よく甘い香りが漂ってきた頃を過ぎると、幼い頃の幸せな時、大切な人との豊かな時があらわれてきました。だれもが純粋なままで生きていける世の中であればどんなに良いかと涙あふれ、とまりませんでした。
次第に身の内は、薄緑がかった美しく透明な空間に満たされ、そこに生まれる弾けるように躍るまばゆい光と光と光。
清浄な空間ではじまる新たな関係を予感します。
先生の音により、浮かんできたことは、言葉のことでした。言葉により、更に豊かに生きていけると感じたのですが、その言葉は今私が使っているような言葉ではなく、本当の美しい言葉でないとと感じます。
とても気持ちのいい、清らかな心身となれるコンサートをありがとうございました。
本日のコンサートもどうぞよろしくお願いいたします。