気持ちの表現
何度も伺い、知っていたつもりがはじめてわかること、深い理解となっていくことがとてもありがたく感じる「コーヒービジネスの成り立ち」のお話です。
ビルケナシュ基金を立ち上げられ、余ったつり銭ではなく、朝一番に募金をする、その気持ちの表現がエチオピアに届くとおっしゃったことがとても心に残りました。ゴデの病院は病院と言えど、木の枝に囲まれただけの土間に大人も子供も患者さんたちは寝かされ、医師は聴診器ひとつよりなく、薬も何もなく、先進国から届いた医療器具は使いこなせず…、すべてをあきらめさせられるような境遇であったこと。それでもマラリアに冒されているとは信じられないように飛び跳ね、高麗さんを嬉しそうな笑顔で囲む子供たちのこと…。
3か月後に再度、先生、高麗さんがエチオピアを訪れ、レントゲンを運ばれたとき、エチオピアの方に「何より約束を守ってくれたことが嬉しい」と言われたことが、そのエチオピアの方と現地の方々のお気持ちがはじめて伝わりました。これまで人を信じたくても搾取されたり、できないと思い込まされることが当たり前となっていたことが先生と高麗さんが再訪されたことがどれほどの希望となったことか、その方の心の中に光の灯がともることを感じ、涙あふれそうでした。その時、朝一番に気持ちを表現する、気持ちが伝わったことがわかった、とおっしゃったとき、気持ちを表していくこと、継続していくことは生きることそのものなのだとわかりました。けれど再訪した時に、あの時の子供たちは誰一人いなかったという、エチオピアという国の日本では想像もできないような厳しい実情、政権が変わる事で前政権よりの人は逮捕されたり…といった厳しい実情を知ります。今は緊急事態で一刻を争う事態であることに高麗さんがコーヒーのお話を開催して下さり、日本でやれることを具体的に考えます。
新聞で飢餓の事実を知られ、大使館を訪れ、人間の内面を変えることをしてほしいとのお話、何度も足を運び、11万もの人が参加されたコンサートを開催されたこと。政情の不安定なアフガン以外、世界中の国に配信をされたこと、あのテロの事件から2か月もない、当時職場でも海外渡航を禁止されたところに開催されたエチオピアコンサートのあまりの凄いこと、そして、今のコーヒービジネスにつながる事への理解となりました。
ビデオ講演会は、壮大なスケールでした。青山のカフェアキラをつくる際、内装をどうしようか全く決まっていなくてどうしようと考えていた時、はじめに言葉にするお話がとても印象的でした。「出会いと創造」とおっしゃり、それから内装が決まられていったというお話に、言葉にするということ、先生がアントレ等の講座で言葉にする、ということおっしゃいますが、よくわかりました。高麗さんの心模様作品は、世界中の要人と言われる人も、心模様におもわず打ち解けて仲良くなる、そんな光景が目に見えるように笑顔の花咲くのがわかるようで大好きです。全ての人は作品の美しさに素になり、真の希望を感じられ、出会った人は新しい創造に目覚めていくように感じられて仕方ありません。
このところ、転機と感じることが多く、真の自分を表わして生きることへの一足ずつと心しています。アントレプレヌールサロンは飛躍の一歩となるようにのぞみます。貴重な講演会の機会をありがとうございます。