あらたな香り
三鷹風のホールでのコンサートありがとうございました。このホールの先生の音は特別です。
空間ひらき光が交わる時、あらわる柱。府中の森にて地盤を強固に整えていただいたいのちの土台に立ち上がりました。あまりに美しい旋律に寂しささえ感じます。
第2部にて、洗練されたうるわしい音が奏でられると、登場と感じる音とともに薄空色の透明な空間に煌びやかな風流れ、荘厳な御姿があらわれました。映像として現れた御姿は、人の像と感じたことから、自分の中にある何かと紐付けて見ているとは思うものの、大変尊い存在と感じ、初めて体験する感覚に正直驚きました。
受容れていけない何かを感じ、背もたれに身体を預けて力を抜くと、音が次々と染み込み、ある瞬間涙あふれていきます。自律と言葉になり、小さい頃から内にある言葉とともに新しい香りが漂っていました。
一抹の寂しさは懐古によるものと感じます。過去は馴染み深く、どうしても親和性の高さは否めません。
ここのところ仕事上も含め変化が多いのですが、生きる場はもう新しく作られ、更に作っていく生き方が始まっています。
また新たなるはじまりとなる本日のコンサートもどうぞよろしくお願いいたします。