生きることを楽しむ知恵
機械にはできない「生きるための知恵」がこれからは必要だとのお話に、身体に軸が一本通った気が致します。
自分はこれからそれを提案してゆくのだと決めると、胸がたいへん気持ちよく元気が湧いてきます。
おかげさまで今日の夕食づくりはシンプルながらも、よりいっそう美味しくつくり味わうのだと気合が入ります。
出来上がった鶏胸肉のスパイス炒めの、今まで気がづかなかった鼻腔をくすぐる香り、眺めていても飽きないきつね色の焼き色に、あらためて五感を充分に活用することで、新たな生きる楽しみを自ら見いだしてゆこうと心が決まります。
神と一つになるとは、今まで先生よりお伺いしてはいてもどこかしら絵空事のように思っていたのですが、今回、人間に対して神は死なない、死なない頭が神と一つになることだと教えられると、今までの話と繋がり合点がいき、自信をもって前進する力が湧き、じつに軽やかに歩き、お話しさせて頂く力が湧いてきます。
応用コースにて、「評価されなければ何もできない」思い込みから脱け出す機会を頂けたことで頭も軽く、そのままを表現することに怖さがないことにたいへんありがたく思うばかりです。
本日お話しした一人の年配の男性は、はじめは「もうこれ以上生きなくていいんだよ」と仰っておりましたが、話込んでいるうちに「やはり仕事がしたい」とこぼすのです。
「仕事くれない?」と仰るので、彼に「自分でつくればいいんじゃないですか?」と言い、自分が作っているホームページの話をさせて頂くと元気が湧いてきたようで、ご本人なりにやるべきことに思い当たることがあるようでした。その後の話も、生きる希望が湧いた関係性に思わず二人で笑みがこぼれます。
勢い任せの元気の押しつけでない、新たに経験した本音の関係性に心より安堵します。
最近は、「もう年だから、、、」と今まで料理をつくろうとしなかった祖母がまた再び料理をするようになり、こちらも嬉しく感じます。煮物をつくりたいというので、二番出汁をつくり提供しました。美味しいね、と一緒に食べられるようより美味しさの研究に努めます。
神と一体とは、もちろん死なないことを考えるだけでなく、感覚の方も近づくことであろうし、こうした料理や音楽などの芸術を通じて五感を高めて参ります。
こんな壁が、生命ひいては頭のなかに存在することを理解しないままで、気合いや根性論による力押しで生きている状態あったら、ひたすら疲労を感じ力が湧いてこないのはもちろん、それはそれは普段頭にある種の窮屈さを感じていたり、閉所恐怖症であることももっともだったかもしれないと、新たな世界に触れさせていただいたことに胸を撫で下ろします。
重ねてありがとうございました。より求められる人間になりたいとの欲求を自分で充たせるよう努めます。
中川秀之