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月の光と琵琶湖の水面


昨日は、繊細な美の表現を、ありがとうございます。
まだ経験した事のない強い美しい響きを経験しました。この後未来に未知の美と出会った時、その美しさが命でわかり、魂が震える喜びを感じられるのだろうと楽しみになりました。

「人間の内面に働く、いだきしん先生のピアノの即興演奏」
と、言葉にすると、いだきに出会う前と比べて、一つ一つの単語の意味を、より深く広く多重に経験していると気づきます。

「人間とは何か」
「人間の内面とは何か」
「働くとは、どの様な状態か」
「いだきしん先生は、どの様に生きていらっしゃる方か」
「ピアノは、どの様な楽器か」
「即興演奏とは何か」

そして、これまでいだきしん先生と高麗恵子さんから伺った日本語と、私がお二人のお話から頭で思い浮かべる日本語には、大きな違いがあるだろうと予想がつきました。
けれども、だからこそ、自分の言葉で自分の経験を表現する楽しさがあるのではないか、と思いました。
私の言葉は私の宇宙の表現で、色で形で性質で、人から聞く話は、その方の宇宙の表現で、宇宙と宇宙が出会うのが、人と出会うことなのかもしれない、と思いました。

私は自然と交流するのは得意ですが、人と交流するのは苦手です。時により、人は刺激が強すぎて、自分の感情や思考が巻き込まれて、自分では居られなくなってしまうからです。けれどもこれは、自分が解決しなければならない、自分の問題です。人との交流を避け続ければ、いつまでも、人にいだきを伝える事が出来ないままです。

いだきしん先生の即興演奏や、高麗恵子さんのお話は、出会うことにより、自分の内側から自発的に希望や喜びが生まれます。外側から与えられる価値観とは、真逆です。

コンサートは、それぞれの方が、自分の真心、希望、喜び、優しさ、美しさ、神性を、自分の内側から自発する気持ちで分かる経験になるのに、それを上手く伝えられない今の私を変えたく存じます。

昨日のコンサートでは、マリア様の様な優しいエネルギーを感じる時があり、心の震えと共に、涙があふれました。月の光と同じと感じました。私の真心と感じました。

また、ある時は北海道の地と、アイヌの文化が思い浮かびました。命の力強さを感じました。北海道は、心惹かれる土地の一つです。

またある時は、琵琶湖の月夜を感じました。何故かそれが、宮城県の松島の月夜と繋がり、同時にイメージされました。月の光が揺れる水面の静けさが私は好きです。

コンサート後、駅に向かうつもりが、琵琶湖からの柔らかい風を感じて、琵琶湖の畔に戻りました。波が穏やかになっていましたが、琵琶湖の存在は現れたままと感じました。月夜の琵琶湖で、優しい風に吹かれるなんて、素敵な人生です。

ありがとうございます。

高橋 由珠

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多賀城市文化センターにて
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盛岡市民文化ホール小ホールにて
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