愛すること 生きること
「日本のことやってもいいですか。日本人じゃなくなってるから。」とおっしゃって先生は演奏されることを開演メッセージの言葉にされていかれました。日本人と武術のこと。先生ご自身の経験としても24時間稽古のことなど何度もお話くださっています。それでもわかってはいないともお聞きしました。メッセージの御言葉からは日本の最も日本らしい日本人の魂の真髄にある高句麗を感じました。
コンサート本番。あまりにも圧巻の演奏でした。
先生の存在と演奏は今までの感動という言葉もない空間です。すべて懸けただひたすらに。愛することは生命も生涯もかけて今生きることを経験させていただきました。そのとき力は抜けただやさしいこと。涙が流れてなりませんでした。なにもしらなかった自分です。母のこと、父のこと、たくさんたくさん支えていただいて生きていられています。
連日のコンサート、生身のお身体でもありながら連日の神業の演奏に感謝申し上げます。大きな大きな変わり目の今、あまりにも素晴らしいコンサートをありがとうございました。先生、高麗さん、本当にありがとうございます。堤 康晴