歴史の先駆者
天空から光が降り注ぎ燦然と瞬く星々が身の裡に宿る魂に降り注ぎ、歴史の先駆者と言われた方々もかつてこの星々を身に受けて世界へ向かったと感じ、感極まり、これ以上ない恍惚感の中にありました。極一部の王や歴史に名の残る先駆者たちは生まれながらに先駆者となる魂を宿し、その宿命を生きたことを、ごく一般人である私が共に経験しているというこの事実はあまりに畏多く、一体何が起こっているのかと愕然とし、そしてはたと気づく、今とこれからの時は、全ての人々に等しく降り注ぐ天空の光であることに、さらに愕然を超えた驚嘆の極みにありました。天空から降り注ぐ光を身のうちに、世界へ向かう。根底には大いなる存在の働きが全面的に支えとなり、人知を超えた力が発揮される。革命とはこのことをいうと興奮の絶頂の最中、コンサートは終演しました。
アンコールの経験です。
今日の始まりは、第一部のメッセージに胸躍り、さすが先生!と、手を叩きたくなる愉しさから開演しました。第一音が鳴り響き、この音を聞きたかった、この音を聞きたいと、むせび泣く魂の音に涙が溢れ出ました。先生の音、高麗さんの詩は、この宇宙で生きる生命の生きる処を表してくださるので、生きていけると安堵し涙するのです。聖なる世界が広がりました。神聖なる山に聖なる方が現れ、絶えず宇宙と交信する地に神現れ、歴史はつくられていくことを感じました。時間という概念にも疑問を感じる摩訶不思議な宇宙空間でした。
第2部では、昨日父と二人で遭遇したある場面が思い起こされていました。父に涙ながらに語るその方の苦しみは、社会全般の構造的な問題、さらには現代社会が構築されるまでの歴史的な問題に起因していることを思い出していました。いくら個人を責めても解決されない構造的な問題に、いかにして答えを出すのか、気づいたら必死に考えている自分がいました。世界といえば、生まれた時から自分自身がその中に在る、気づいても気づかなくてもその世界を超えてはいけない、世界内存在としての人間を考えていました。構造の中に組み込まれ、泣こうが喚こうが逃れられない苦しみを考えました。しかし目の前で演奏される先生の音は、世界へ向かっていました。世界内存在の人間が世界に向かうという一筋の光明が差していました。構造の中に嵌っては答えは見出せず、世界に向かう時答えは必ずあることを示していました。社会変革の元は愛と分かりました。宗教も、医学を基にした医療も、元は人の生活の内にあり人間の生きる支えであった筈が、いつしか権力と結びつきまるで様相を変えてしまった、そのことをずっと考えていました。私と父は何に向かって何と戦っているのかを考え続けていました。世界内存在から世界へ向かうとわかったとき、次々と知恵が湧き、するすると答えが出てきました。答えを得、安堵し、コンサートが終了したらすぐに自分の考えを父に伝えようと意気揚々としている自分がありました。世界へ向かう、それはまさに社会を変える、世界を変える、変革の一途でした。
そしてアンコール、冒頭に書き出した素晴らし過ぎる経験を以ってコンサートは終演しました。どこまで行ってしまうのか、、驚きの連日です。
コンサート終了後、父に私の考えを伝えるとすぐにそのまま了解してくれました。父と子一つに生きるにはまだまだ難ありですが、挑戦し続けようと感じます。
ありがとうございます。