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生命から意識の変化


仙台から続き、3日間のコンサートの最終日は、前日のコンサートとはまるで異なり、まったくわからない世界に投げ出されたようで最初から最後まで見たことも聞いたこともない感覚の中にありました。
翌朝、自分の中から生まれてくる言葉が変わっていることに気づくと、心から清々しく希望を感じました。美しくあれ、と生まれ、内面的に美しいかどうか、ただそのことが問題であることを感じていました。

外と内との融合というテーマで演奏をお聞きしたコンサートにて、自分の存在を忘れ、恍惚感の中で明晰に自分の求めている方向性をわかるというような経験でした。変性意識に到達していく男女関係の姿を感じ、性の神秘の中に求めてやまない聖なる世界との交わりを経験し、たしかに愛し合うことは聖なることとして一致することを了解できた様でした。家に帰ると部屋の本棚の中央にバタイユ氏の本が前に飛び出しているように見え、持っていることすら忘れていたその本に無我夢中になっていました。労働する時間の中だけでは満足できない聖なる世界との交わりを心底求めている自己に出会う愉しさに夢中でした。

連日のコンサートを経験した後、自分の中から生まれてくる言葉に恨みが消えていることが、第一の変化でした。同時に爽快感と希望を感じました。私は女性であるという存在そのものが罪として否定され、聖なるものから遠ざけられた恨みがずっと自分の中に巣食い、お腹の底ではその恨みを晴らしたい情念にかられ、繰り返し続けていたことが全く無意味であったことを感じ、そのような一部分の感覚を全体ととらえてしまうことは大変な過ちであったと気が付きました。だからこそ、今新たに、美しいかどうか、という問いが自分自身に向けられていて、美しい世界で交わり合い、分かり合う未来へのストーリーの始まりを望む気持ちが湧いてくるのです。
緊急事態宣言が発令され、しばし自粛という事態のなかでも、継続して自分自身を内面的に高め乗り越えていきたいと強く感じます。

どの様な状況の中でも活動し続けてくださり心よりありがとうございます。

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