抜け出す
府中の森でのコンサート二日間、大きなとてつもない事を越えていく経験、どうにもならないことから抜け出していく経過に、只々感謝申し上げます。
第一部で「継続」か「連続」か、と問うてくださったことを深く自分自身に問いました。目の前のことに精一杯になりながら続けていった先にどうなるのか。自分の状態を大きく変えていかないといけないことだけはわかっています。いろんなことが浮かんでしまいながらも、今ここに身を置かせていただけることが希望と感じました。
第二部のメッセージ「内面に巣食う死に誘う力」との言葉がずしんと、胸の奥が痛み反応しました。10歳のときに祖父が自死し母から自分で死ぬことだけはしてはいけないと言われたことは楔のように有り続けました。なぜうまれてきたのか、どう生きて、どう死ぬのか、は、高麗さんのご講演をお聴きしながらも、ずっと考えることです。美しく心に響き渡る音、この空間に生きて行きたいと望みます。鉛のように重くあったものがとけていき、身のうち熱く、アンコールでは、先に向かっていこうと力湧いてきました。
くしくも、昨日はやはり早くになくなった姉の誕生日であり、母と参加でき、尊いときに深く感謝よりありません。
先生、高麗さん、尊いコンサートを、心よりありがとうございます。
天田敬子