3月11日のコンサートを共に経験出来た幸せ
3月11日に府中の森でのコンサートを開催下さり、誠にありがとうございます。
毎年この日を迎える度、胸熱くなります。12年前、東日本大震災が起こった日を忘れる事はありません。次女を身籠っていた私は前置胎盤で切迫早産の危険があり安静を強いられていた時でした。家事も止められ一日中寝たような状態で過すよりなかった臨月を迎える頃大地震が起こったのです。地震による被害拡大の映像が流れ続け、目を覆いたくなるような大惨事に恐怖と悲しみで身体が凍てつき、お腹の赤ちゃんの成長が止まってしまいました。予定日が迫っていた春、先生が講座にて娘の生命を助けて下さり、冷え切っていた私の身体から汗が吹き出したのを鮮明に覚えています。下に下がっていた胎児がグッグと持ち上がり、母体と一体となる所にピタッと納まった感覚でした。胎児はまた成長し、驚く程真っ赤で元気に生まれてきました。助けていただきました次女は11歳になり、今年も夫と一緒にコンサートに参加できました事、感謝よりありません。
また震災から3年後現地を訪ねた時、語り部さんとなられた方から聞く当時の凄まじい様子に涙が溢れ続けたのも忘れられない記憶となっています。コンサート中、石巻で見た2時46分で止まったままの時計や多くの児童が犠牲になった大川小学校の校庭が目に浮かび涙滲みました。「慰霊」というメッセージに言葉は同じであっても、真の救済は先生より出来ないという事を私は助けていただいた体感で分かっています。沢山の御霊が慰められ、一気に身体中を血が巡り、美しい空間が拓かれた体感でした。お亡くなりになられた方だけではなく、生きていても自分を抑え周りに合わせ苦しんでおられる方々が沢山います。人と分かり合い皆が幸せに生きられる在り方を子供の頃から探してきました私は、一人でも多くの方にコンサートを経験していただきたくコンサート当日まで声をかけ続けました。他の方のお誘いでご参加下さいましたNPOいのちのお客様の奥様の隣で聴かせていただきました。一部が終わるといのちの皆さんが着ていた衣装(マーブリング)と、珈琲と、先生のコンサートについて質問があり、先生と高麗さんの活動主旨をお話すると「主人がデイサービスで感動して飲んでいた珈琲も、介護のお仕事もコンサートも、すべて中心は同じで繋がっているんですね~」と晴れ晴れとした表情となり、背筋を伸ばしてニ部もお聴きになられました。安らいだ優しいお顔でお帰りになられました。忘れてはならなぬ大事な日に、共に経験出来た幸せを、ありがとうございます。