10月5日府中コンサート

5日府中の森芸術劇場のコンサートでは、始まりの頃に、いだきしん先生の演奏に身を任せていると、昨年亡くなった父親に会いたくなり、父親の事を思い出しました。晩年は、話しも通じなくなくなり、最後まで仲良く出来ませんでしたが、それでも父親であり、最後まで繋がりたい気持ちは変わりませんでした。只一緒に、いだきしん先生のコンサートを経験したかった自分の気持ちが今も残っています。自分においては、その事から始まったコンサートでしたが、前日の衝撃的なジェンダー講座を経験させていただき、気付けば、いだきしん先生の演奏に入り込んでいました。第二部となり、いだきしん先生のパイプオルガン演奏がやさしく響き、ある場面では、聴こえる音もその場の空気も違い、特別な何かが舞い降りてきたかのような神聖な場にいる事を感じ、息を呑む美しい経験でした。ピアノ演奏をお聴きしていると、震災が起こり、病気になってから母親と過ごした日々をリアルに思い出しました。病気となってから二度と話す事が出来なくなり、何かあると直ぐに危なくなる状態でしたが、いだきしん先生に命を助けていただきながら、毎日、いだきしん先生のCDや高麗さんの声を一緒に聴きながら過ごす一時が幸せでした。自分の人生にとってかけがえのない尊い時間の記憶が蘇り、只々涙が溢れてきました。最後まで、いだきしん先生の演奏によって包まれ、尊い経験をさせていただきました。コンサート後に長男の兄から突然電話が来ました。大した用件ではなかったですが、話し方が父親と似てるなと改めて感じ苦笑でした。今日もコンサートに参加させていただけることに心より感謝致します。ありがとうございます。