高句麗伝説へ向かい

「あ」は宇宙
「い」は生きる
生命の真の光と光
出会い
「あい」生まれる
「あい」は作られた社会の制度
階級
階層に括られ
実現できない悲しみ
胸の内に押し込め
闇に覆われた長い年月
はるか彼方ひらかれ
胸の奥深くに隠され
封じ込められた魂があらわる時
愛の人類史を築く人生のはじまり
初めて魂の存在を知った中学の修学旅行
生まれて初めて歩いた奈良の田んぼの畦道
突然懐かしい香りに胸動き
胸の奥から突き上げる慟哭
嗚咽、号泣することは収まることなく
泣き続け
胸揺さぶられてならず
時間が止まり
時空を超えた世界にひとり佇む
田んぼの畦道に咽び泣く魂の声を聞く
琵琶湖の辺りにて
恋しい香りに引き寄せられ
湖の漣の向こうに心馳せる
恋し香りは海の向こうから
くる日もくる日も海の向こうに心馳せ
便りを待つ
京都東山にて
恋しい香りに胸がときめく
懐かしい地
涙込み上げ
未来へと
奈良へと続く道
川の辺りに吹く風は
魂の香りを運ぶ
王をこの地に迎えようと
この地にて精神伝え
国創りの礎を作る
風は高句麗滅亡を伝える
絶たれた希望
王を待ち
王の為にはたらき
都を作る
王を迎えることなく
地に埋もれ
偽りの時は重なる
琵琶湖の辺りを肩を並べ歩く
生まれた恋
愛は語れず
実現への道も絶たれ
魂は埋められる
京都東山にて
集う高句麗人
都の礎は作られても
王を迎えられない悲しみ胸に
いずれの時には
王をこの地に。。。
はるか彼方ひらかれ
埋もれた魂
語れぬ愛
真
あらわる
魂の悲願成る
愛の実現への道
一人一人に拓かれる
高句麗伝説
一斉に集い
魂の悲願成す