風
三鷹風のホールでのコンサートは久しぶりでした。すぐに退勤する予定が、仕事のあとの今後の打ち合わせが長引いてしまい、しまったと後悔しても遅く、10分後から演奏をお聞きでき、一部の幕間から入れました。ドアの外でピアノの音に耳を澄まし聞き入っていますと、ある瞬間から先生の存在を感じ、内面を受け入れていただいたと感じられ涙があふれてきました。この度のコンサートは仕事でがんじがらめの頭になっていましたのできっと涙はでないコンサートになる、と頭でくってかかっていたのですが、全然ちがっていたので驚きました。先日の夢で、自分の存在を顕せない環境や状態で生きていては生きている意味がないことを教えられ、確かにそうであると確信したのでした。二部では、一部の休憩時に手にしました来年1月11日の高句麗伝説のパンフレットの東明王様のお写真(高麗さんなのですが)が胸にあり、いつ描けるが未定ですが、この東明王様のお姿を描きたいと感じてしまっていた胸には涙があふれるのでした。演奏の中盤からか、空中にうねるように光輝く一本の枝がみえると、それは次第に光輝く丸い輪になり、まるでイエスが頭に被っていたいばらの冠のようでありました。そして、すっと流れるようにして私の頭に被さったのです。そしてそのまま私は木の葉のしげる茂みのなかへ流れていくのでした。そこで演奏は終わりました。不思議な経験でありました。アンコールの三度目では、世界で大変な惨事が起こっている今、世界中の人々が先祖から受けついでいる運命が解放されるように祈りました。そして、コンサート、いだき講座を始めて下さった高麗恵子さん、先生、スタッフの皆様、私の母、今の勤めているお世話になっている方々の名前を心の中で言い、感謝の気持ちを贈りました。この拍手と先生の演奏はともに必ず世界に届くと確信しました。今日ほどコンサートの重要さを感じたことはありませんでした。先生にお会いできることの幸せはこの世界にある言葉では表せません。コンサートを初めてくださり本当にありがとうございます。明日は間に合うようにいきたく願います。