風の音
無事に到着したウラジオストックのホテルにて、吹きすさぶ風の音を聞きながら明けた夜でした。明るくなり部屋のカーテンを開けると眼前に海原が広がり、海沿いのホテルであったことを遅まきながら知りました。初めて来させて戴いたウラジオストックですが、飛行機が着陸態勢となりまもなく着地という時、窓の外に見る風景に瞬間鮮やかに蘇ったのは、以前販売会をなさった際に高麗さんと仙台空港へご一緒させて戴いた時のことでありました。車を走らせ、もうまもなく仙台空港という付近の風景と空気感はまるで日本のようではなく、コンサートツアーで訪れた地のようになんともいえず異国の空気を感じてならなかったのです。異国への便、それもロシアへの便が飛んでいて当然と感じる空気に、高麗さんがウラジオストックと地名を出されたのを合図にウラジオストック行きの便を空港中探して歩いたけれどフライトは見つからず、繋がっていると確かに感じるのに、、、と不思議でならなかったあの日。昨日、ウラジオストックの大地を間近に見た時、瞬時にあの日感じた異国の香りが甦り、ああやはりここと繋がっていたのですね
、、、と深く打たれたのです。その後にウラジオストック生まれの方と出会われ、この度のコンサート開催へと道を作られた流れの見事さに、言葉にならないほどの万感で胸が満ちるのです。計り知れない大きな大きな流れにあり、何がとはわからずともいよいよと感じる今。高揚し、ウラジオストックに来させて戴けたこと、身を置けていることに感謝止まない今です。刻々とメッセージまたお写真をお送り下さり、ありがとうございます。無二の今この時を共に出来ます恵みに、ただただ心よりありがとうございます。