風 香り
高麗恵子スカイロケットセンターの地下に立つ「高麗」の看板に、建国のご挨拶をさせていただこうと、前に座しました。目を閉じると、世界中の王様のみならず、聖人、偉人が勢ぞろいで融合しています。新しい国の中心の存在です。畏れ多く、頭を垂れ、私も新しい国の一員とし、ご挨拶をさせていただきました。「高麗」でよろしいのでしょうかと、問うていました。これだけ世界中の王様、聖人、偉人が融合しておられる新しい国の名が高麗で良いのかと、ふと感じたのです。すぐさま、「名ではない、精神を表している。天を地に表す精神は世界共通」と示していただきました。父の遺志「土地や財産を残すことはない、いつかはなくなるものである。なくならない精神を残せ」とのメッセージの後に、「高麗」の文字を示されたのです。当時、悲しみの極みにあった私は愚か者でありました。死んでも高麗なのか、心の中で問いました。父から名ではない精神だ_との答えが返ってきたことを思い出しました。名ではない精神は世界中の人がひとつになれるということが今日、改めてしみじみと魂に染み入り、新しい国は創られるということを確信しました。
ふと幼い頃の春の風の香りがする方に、目を向けると、私が書いた詩書が展示されていました。黄色のマーブリング和紙に「幼い頃 抱いた夢 希望 香り 風 ここに」との詩が書いてありました。昨夜のアントレプレヌールサロンが終わり、興奮状態で書き込みをさせていただいた時に幼い頃の春の日の光景が蘇りました。幼い頃の春の日の香りを風が運んでくれました。何故自分がこのような大きな夢を抱いたのかと当時は自分の精神も頭もおかしい故のこととし、内にしまい込み隠し続けました。昨日のアントレプレヌールサロンでのいだきしん先生の宣言の時を魂は予感していたのかと、その予感は必ず成る未来であると確かな手がかりがあったのだと考えます。確かな手がかりは魂が受け継がれていたからと今になればわかります。今となれば、幼い頃から生命の内に目覚めたこと、生まれた気持ちは、未来との出会いから生まれたこととわかります。人生のある何気ない光景、何の意味がないように感じながらも忘れることができない美しい香り、心地よい風を時折思い出しては、突然喜びが生まれ、心がときめき、浮き立つのです。魂との出会いであったと受け止めています。このマーブリング和紙に詩を書いた時は書いたままの幼い頃に抱いた夢の香りがし、風を感じたのです。10月31日の「存在論」11月1日の三鷹でのコンサート、2日のジェンダー、3日のアントレプレヌールサロンへと続く歴史が変わる時を予感し、書いていたのだと今になればわかります。
今日は、ビデオ講演会にて、好太王様が生きた集安の地にて経験した氷点下20度の凍てつく寒さの中であっても春風を感じ、心ときめき歩いていたことをお話しさせていただきました。また、今日は、ロシア、スペインへと運ぶ作品の準備と段取りの打ち合わせをしていました。グラナダの香り漂い、バルセロナの風が吹いていました。初めてバルセロナの地に降りった時、生命の内に吹く風が心地よく、私は嬉しくて心弾み、ときめいてなりませんでした。地中海を眺める港にて、先生が海の向こうを指差し、「あなたの先祖がいた地」とおっしゃった時に涙吹き出、「生きていたので、ここに来れて良かった」と叫んでいました。そのことが思い出される時の到来に心は更にときめきます。
世界中に同胞はいるとの先生のお言葉が大きな希望であり励みです。同胞探しに出かけます。今日となりましたが、再び「パリコンサートドキュメンタリーサロン」を開催します。再びと言いましても、更に、克哲君が編集してくださり、1時間50分程の長編となりました。この度は、教会でのパイプオルガンの演奏も入っています。大変楽しみです。未知なる世界開拓の旅の始まりとなったパリでの経験があり、今後の方向も見え、世界の平和を実現する具体的な動きも見えたのです。内面を一つとした国創りです。
久しぶりによく眠れました今朝、動きは「高句麗」のCDと同じテンポ、リズムでした。私はこのスピード感で生きれば無駄なく動け、よく眠ることもできるのだと気づき、ピアノの音とは到底思えない有無を言わせぬ迫力と強く激しい音が体の中に鳴り響いていることを自覚し、笑いが込み上げました。普段は遅すぎます。この早さが本当のスピードとわかりました。何も入り込む余地がないので、とても軽快で心地よい動きができます。ありがとうございます。