KEIKO KOMA Webサロン

長い1日をありがとうございます


皆様と共にシリア映画を2本、先生のコンサートを共にさせていただき、本当にありがとうございます。今日は大仕事となると予感し、緊張ばかりしていました。昨夜から何故こんなにも緊張するのかと考えていました。私が緊張するのでスタッフがミスをするとの先生からのお話をよく受け止め、ミスを恐れての緊張もありますので、恐れることなく、私が緊張しないようにと努めましたが、緊張するばかりでした。

何回見ても憤り、悲しみ、目を覆いたくなる現実に胸痛み、最後は人間とは思えぬ行為をすることに発狂しそうになり、涙が込み上げてくるのです。ラストの「祖国」の詩は、初めて見た時から胸に爆弾が落ちたように、一言一言がドカンドカンと音がするほどに心に響く言葉でした。初めての時は号泣していました。今日、大使ご夫妻と先生が夕食を共にした時に先生から「祖国」のラストのメッセージは今の日本人に必要なメッセージですとおっしゃいました。話の流れで、この詩は詩人が書いた「祖国」の詩をそのまま用いていると教えていただき、心の中で合点がいきました。詩人の言葉であり魂の言葉故に胸に響いたのだとわかりました。言葉とは魂の表現であると感じました。今日も涙込み上げてなりませんでした。シリア人のアイデンティティー、精神、魂を貫く生き様がよくわかります。あまりに悲しいのは、映画であってもシリアで起こっている現実なのです。休憩時に大使もあらためて全て現実なのですとお話しされておられました。シリアは歴史が長く文明も古くからあった国ですので、精神、魂は失うことはないとも何度もおっしゃっていました。困難に打ち勝つ力はあると。。。シリア人には同胞を殺す武器はないと、何度も裏切った人を助け、また裏切られ、処刑されていく兵士、パルミラの遺跡を守る為に、魂貫き、斬首されたパルミラの考古学者の生き方。。。何故殺されなければならないのか、何故こんなにも酷いことができるのか。。。この社会を何としても変えていかねばならないと強く感じました。途中、耐え難いほどにしんどくなりましたが、目の前のスクリーンで映し出されている現実を見れば、逃げている場合ではありません。しんどくてもなんでも見続け、居続けると決めると、途中で大きく抜け出せました。そして迎えた先生のコンサートです。私たちにはコンサートがあるので、生きていけます。どんなに苦しくても抜け出していけます。この恵みは世界の為に生かしていかねばならないと強く感じました。演奏は、まだ頭に色濃く残っていたたくさんの亡くなった兵士の顔が見え、先生に会えて良かったと言いようのない悲しみの抜け出し口が見えることの連続を経験しました。そして何故こんな殺し方をするのかと考えました。人間のすることではないことを何故人間であるのにできるのかは常に考えることでありますが、演奏をお聞きし、ふと頭を掠めるのでした。体を感じて演奏をお聞きすると、生き方のズレを正してくださっている音に聞こえ、体感がありました。人間であればできないことをやってしまう人間まで先生はただしておられるのかとも感じていました。どんどん要、要と向かい、ど真ん中にある時、愛よりなく涙しました。昨日のコンサートで男女が一つである愛を経験させていただきましたので、いつも愛の演奏と名づけている演奏になると涙ばかりが込み上げ、感動し最高の至福感に包まれますが、今日は、昨日のコンサートのことを考え、私は愛とはなにと捉えているのかと深めていきました。受容し合い、互いが成長し、上昇していく関係と見えました。悲しみも苦しみも共にしながらも飛躍成長していく経験をしているので、感動の涙が込み上げるのだと感じました。図形では黒く見えるものは排除していくことではなく。受け容れ、融合し、新たな世界が作られ、上昇していく光景が見えました。しんどさは完全になくなり、解放感に包まれました。

コンサート後は、八坂「高麗」にて厨房スタッフが、夕食を作ってくださいました。なんとシリア料理です。なんと度胸が良いことかとたまげました。ご夫妻は美味しいとお喜びでした。良かったです。シリアの状況は厳しいです。何ができるかを考えても大変厳しく困難でありますので、見つけられません。が、知った限りは、何もせずにはいれませんので、支援物資をお送りすることから再びやってみようと考えています。経済制裁を受けていますので、日本からシリアへ行く船はありませんでしたので、大使が日本からシリアに支援物資が届いたのはNPO高麗からが初めてとおっしゃっていたことの凄さを自覚し、やれて良かったと安堵しました。ご協力いただきました倉庫会社の人からも経済制裁を受けている国に物資を運んだのは初めての経験であり多くを学ぶ機会であったことの御礼を言っていただいたのです。次にやれる機会があるならもっと上手くできることと全力で取り組ませていただきますとおっしゃっていただいています。日本人に会ったように感じ、嬉しかったです。

大仕事を無事に終えることができ、感謝よりありません。皆様と共に集え、シリアの現状を知ることができ、ありがたいです。同じ気持ちの方々と再び支援物資をお送りできればと考えます。ありがとうございます。

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三鷹市公会堂 光のホールにて
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京都高麗屋にて
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高麗恵子ギャラリーにて