鎧の扉から内面深くへ辿るとき
1部のメッセージをお聴きしたときの驚きとうれしさに、今日もコンサートがあるうれしさと緊張感がありましたが、先生のピアノの音はなんだか懐かしく、子どもの頃に戻っていくような気持ちになります。私にとって、懐かしいと感じる先生の音は子どもの頃と一体になっていくような体感があります。初めて意識というものを自覚したときは中学生になったばかりの頃だったと思います。毎日通る道にいつも男の子のメンバーが集まっていました。ぜんぜん気にもならなかったのが、ある日、突然、その子達が気になったときの違和感が鮮明にあります。ここから意識というものが芽生えた気がします。私にとって意識は厄介なものとしてありますが、懐かしさを感じる1部でした。
2部は、1部とは違い、懐かしさよりどこか取り留めがない感じがありました。ふと、アラジンと魔法のランプの物語に出てくる空飛ぶ絨毯にのるアラジンが出てきたのですぐ打ち消しました。イランやアラブを感じるのはコンサートツアーの経験なんだろう、そんなことをおもいました。鉄の重い扉が不意に現れました。おまけに鎧をつけた兵士が扉に向かい立っているのが見えました。扉はリアルさを持たずに、先生の音のなかでどんどんそのリアルさを失って下へ下へと下がっていく幻のようです。
先生のピアノの音は上昇気流のなかで空間そのものでした。内面深いところでは感動のなかにいながら泣いています。深いところには涙の湧き出でる泉があるように感じます。涙の源を知りたいです。深い内面、潜在意識に出会えるコンサート、もう外側の世界だけでいるのではない、入り口は開いたのですね。三鷹コンサートをありがとうございます。