運命からの自由
府中の森芸術劇場でのコンサートをありがとうございました。
コンサート会場へ向かう途中で、「個人主義」及び「内面的孤独」ということばに、胸からみぞおちあたりが苦しく痛みました。そして、すぐにプロテスタントの両親のもとで育った自分の中に、カルヴァン派の教義に見られるような神観念があることに気づきました。それは、神を対象化し、「神と個人」の関係において、絶対的存在である神の支配を受けるという運命論的なものです。
演奏が開始すると、とても優しいピアノの音に包まれました。体が楽な状態にあると感じ、開演前に感じていたような孤独や痛みとは無縁な世界が広がっていました。神からの支配を受けることなく、むしろ神性顕る時には神と一体となり、命が向かうままに自由に生きることができる愛の世界と感じました。そして、ふと、自分の魂が現れたと感じる瞬間を経験しました。
コンサートや講座に参加させて頂くことで、先祖の歴史、運命、観念などから自己を解放し生きていけることに改めて感謝いたします。
ありがとうございます。